
株式会示WAARMラボラトリーが販売する業務用脱毛機『LIGHENCE2(ライエンス2)』。
「業界最安値設定136万円」「全身脱毛15分」「金髪・産毛・日焼け全部OK」など、新規開業者の心を掋むキャッチコピーが並ぶ人気機種です。「コストを抑えて開業したいけれど効果が出る機械を選びたい」というオーナー様から、「ライエンス2ってどうですか?」というご相談を私のもとにもよくいただきます。
この記事では、脱毛サロンコンサルタントとして10年、1店舗から120店舗まで多数のサロンを支援し、メンズ脱毛で業界No.1のサロンを2社プロデュースしてきた私が、ライエンス2の公式情報を1つずつ検証しながら、メリット・デメリット・本当に新規開業者におすすめできるのかをお伝えしていきます。
※この記事の内容はYouTubeでも詳しく語っています。動画と合わせてご覧ください。
目次
1. ライエンス2はどんなサロンにおすすめか
ライエンス2は、以下のようなサロンに向いている脱毛機だと私は考えます。
- 初期投資をなるべく抑えて開業したい個人サロン
- 脱毛効果よりも回転率や施術スピードを優先したい方
- 既にIPL方式に慣れていて、SHR方式の機械を1台追加したい方
- 水冷+空冷の冷却に強みを感じる方
逆に、本格的な脱毛効果を出して長期通っていただくお客様を育てたい方、大手サロンクオリティのサービスを目指す方には、私は慎重に検討してほしいと考えています。
2. ライエンス2の基本スペック
まずは公式情報をもとに、ライエンス2の基本スペックをまとめます。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 本体価格 | 136万円(税抜) |
| 脱毛方式 | OPT(蓄熱式)/ IPL / RF(ラジオ波) |
| 連射速度 | 1秒間に最大10ショット |
| 照射面サイズ | 1cm × 5cm |
| 冷却方式 | 水冷式+空冷式の併用(マイナス10℃以下) |
| ハンドピース | 1本構成(T字型) |
| 総重量 | 35kg |
| 最大照射回数 | 50万ショット |
| 販売元 | 株式会示WAARMラボラトリー |
3. ライエンス2の主な機能と私の見解

ここからは、ライエンス2の目玉機能について、私が現場でコンサルティングをしてきた経験から1つずつ説明していきます。
3-1. 「圧倒的なコスパに自信あり」の実態
ライエンス2の公式ホームページを開いて、一番最初に目に飛び込んでくるのが「圧倒的なコスパに自信があります」というキャッチコピーです。
私の率直な感覚をお伝えすると、コスパに自信があるという訴求は、見方を変えれば商品そのものに自信がないとも受け取れます。
脱毛機の本質はあくまで「効果」です。お客様の毛がしっかり抜けて、満足してリピートしていただくこと。コスパが良くても効果が出ない機械では、結局リピート率が下がり、サロン経営は長続きしません。
もちろん安いこと自体は新規開業者にとって大きな魅力です。ただ、安さを前面に押し出すホームページの作りには、私は少し違和感を覚えました。本来であれば「中身の素晴らしさ」を伝えた後に「しかも136万円で手に入る」という見せ方をしたほうが、ブランド価値も保てると私は思います。
3-2. OPT/IPL/RFトリプル搭載は本当にメリットか
ライエンス2には、蓄熱式のOPT方式・エネルギー式のIPL方式・ラジオ波のRFの3つが搭載されています。
ただ、私が現場で見てきた限り、脱毛方式は基本的に「IPL」か「SHR」の2択しかありません。OPTという名称は、メーカーが独自にブランディングのためにつけた呼び名で、中身は一般的なSHR方式と考えてほぼ間違いないと思います。
RF(ラジオ波)に関しては、摩擦で熱を起こして痩身や美肌に使われる技術です。お肌の表面を温めて美肌を促進する効果は期待できますが、脱毛にプラスアルファで大きな効果を発揮するかというと、私の経験上それほど明確な違いは生まれません。
結局のところIPLとSHRの2択を独自の言い方でアレンジしている、というのが私の見立てです。トリプル搭載という響きは魅力的ですが、効果が劇的に高いかどうかは別問題ですので、惑わされないようご注意ください。
3-3. 「金髪・産毛・日焼け全部OK」の真偽
公式サイトには「金髪・産毛・日焼け全部OK」と記載されています。私が正直にお伝えすると、これは強気すぎる表現です。
脱毛機の光は、毛のメラニン色素に反応して熱を発生させる仕組みです。つまり毛が黒ければ黒いほど効果は高く、メラニンが薄い金髪や産毛にはほぼ反応しません。
「絶対に抜けない」とまでは言いませんが、「全部OK」と謳ってしまうのは、私の業界経験から見ると胡散臭さが出てしまいます。
また日焼け肌への照射も、本来は脱毛の禁忌事項です。日焼けした肌は水分が蒸発してバリア機能が低下しており、光の吸収率も変化します。火傷リスクが高まる状態で「日焼け肌OK」と謳ってしまうのは、お客様の安全を考えると私はおすすめしません。
3-4. 「毛周期は関係ない」は嘘
ライエンス2のSHR方式の説明に「毛周期に関係なく脱毛できる」という記載があります。
これは脱毛専門家として10年以上現場に立っている私から、はっきり「嘘です」とお伝えします。
毛周期とは、人間の体が持っている毛の生え変わりの仕組みです。毛は成長期・退行期・休止期の3つの時期を繰り返していて、成長期の毛にしかメラニン色素は十分に含まれていません。後から作られた脱毛機が「関係ない」と言えるものではないのです。
脱毛効果が出るのは、成長期の毛にダメージを加えるからです。毛乳頭や毛包細胞も生きた細胞なので、一度ダメージを与えてもまた復活します。復活する前、生え始めの赤ちゃんの毛のタイミングで再度ダメージを与えることを繰り返して、ようやく細胞が回復しにくい状態になり、お肌が綾麗になっていきます。
仮に本当に毛周期が関係ないなら、1週間連続で照射しただけで脱毛が完了することになります。実際にはどのサロンも「1ヶ月に1回通ってください」とご案内しているはずです。
「毛周期は関係ない」と謳う機械やサロンには、強く注意していただきたいです。
4. ライエンス2の価格と相場感
4-1. 業界最安値136万円の意味
ライエンス2の本体価格は136万円です。業界最安値クラスと謳っているだけあって、確かに安い金額です。新規開業を控えた個人サロンにとって、初期投資としては大きな魅力でしょう。
ただし「安い」という事実だけで判断するのは危険です。次の項目で「安いことは長所か短所か」を深掘りしていきます。
4-2. 安いことは長所か、それとも短所か
結論からお伝えすると、安さは新規開業者にとって短期的にはメリットですが、長期的には注意が必要です。
価格が低い=機能や効果が低いというイメージを持つ方も少なくありません。私自身、コンサルティングの現場で「安すぎる機械は本当に大丈夫?」というご質問をいただくことが多くあります。
ライエンス2のホームページが「圧倒的なコスパ」を全面に押し出している点も、ブランディングとしてはもったいないと感じます。中身の良さをアピールしてから価格に触れたほうが、お客様にもオーナー様にも信頼感を伝えられたはずです。
4-3. 脱毛機の業界相場との比較
業務用脱毛機の業界相場は、おおむね150万円〜500万円とされています。ライエンス2はその中でも下位の価格帯に位置します。
| 機種カテゴリ | 価格帯 | コメント |
|---|---|---|
| ライエンス2 | 136万円 | 業界最安値クラス・個人サロン向け |
| 普及価格帯 | 150〜250万円 | 新規開業者の現実的な選択肢 |
| 業界平均 | 300〜400万円 | 標準的な業務用脱毛機 |
| 上位ゾーン | 400〜500万円超 | 高級サロン向け |
仮に同じ予算でも、200万円前後の機種を選んだほうが効果面での安心感は高くなることが多いです。
ライエンス2を選ぶ場合は、価格だけで決めずに、お客様への効果やリピート率の見通しまで踏まえて判断してください。
5. ライエンス2のメリット・デメリット
5-1. メリット
私の視点で見たライエンス2のメリットは以下のとおりです。
① 業界最安値クラスの本体価格
136万円は新規開業者にとって大きな魅力です。初期投資を抑えて開業したい個人サロンには検討する価値があります。
② 水冷+空冷のダブル冷却
水冷式と空冷式の両方を搭載しているため、冷却性能は高い水準にあります。冷えに特化した設計と言えます。
③ 軽量設計(総重量35kg)
業界平均と比べて軽量で、フォルムも細身です。操作性のよさは現場で活きる強みです。
5-2. デメリット
一方で、私が新規開業者の方におすすめする際に必ずお伝えするデメリットが以下の点です。
① SHR方式メインで脱毛効果に疑問が残る
1秒間に10ショットの高速連射は、後半のショットになるほど熱量が下がります。脱毛効果はメラニンに熱を届けることで生まれるので、熱量が弱まると効果も落ちます。私の経験上、IPL単発打ちのほうが圧倒的に効果は高いです。
② 「全身脱毛15分」「毛周期関係なし」など過大表現が多い
公式サイトの訴求内容に、現場の常識から外れた表現が散見されます。実際の全身脱毛は2〜3時間はかかりますし、毛周期を無視した脱毛はあり得ません。
誇張表現に頼るブランディングは、長期的にはお客様の信頼を損ねるリスクがあります。
③ T字型ハンドピースで技術の習得に時間がかかる
ハンドピースが特徴的なT字型になっており、横打ち・縦打ちで動かし方が真逆になります。脱毛経験のあるスタッフほど体が覚えた感覚と違うため、最初は戴惑うケースが多いです。買い替えを検討している方は要注意です。
また、照射面が縦長で横幅が狭いため、照射の打ち漏れが出やすくなります。施術者の技術力がかなり問われる仕様です。
④ ハンドピース1本構成で予備がない
ハンドピースが1本しか付属していないため、故障時やランプ交換時にサロン業務が止まるリスクがあります。
そのため、代替機の貸与が可能なのか必ず確認しておきましょう。
6. ライエンス2のランニングコスト

6-1. 1ショット0.19円の安さの裏側
ライエンス2は1ショット約0.19円という低コストを売りにしています。最大50万ショット使えるため、計算上は約250回分の全身脱毛が可能です。
ただし、ショット単価が安いことと脱毛効果が高いことは別問題です。1ショットの熱量が弱ければ、その分多くのショットを照射する必要が出てくるため、結果的にショット消費量は増えます。
ランニングコストの試算をする際は、ショット単価×想定ショット数で「1施術あたりのコスト」を計算してください。安さだけで判断するのは避けたほうが安全です。
6-2. ハンドピース1本構成の不便さ
ライエンス2はハンドピースが1本構成です。本体価格を抑える設計の一環ですが、現場では不便を感じる場面が出てきます。
ハンドピースが故障した際、サロン業務が即停止します。代替品が手元に届くまで施術ができないということです。
私のクライアントには、購入前に必ず「故障時の代替ハンドピース貸出があるか」「修理対応のスピードはどのくらいか」を確認するようお伝えしています。
ハンドピース2本構成の機種なら、片方が故障してももう片方で営業継続できます。1本構成の場合は、メーカーの保証制度とサポート体制をしっかり把握した上で導入を検討してください。
7. 販売元・株式会示WAARMラボラトリーについて
ライエンス2を販売するのは、株式会示WAARMラボラトリー(ワームラボラトリー)です。2004年に設立された美容機器メーカーで、業務用脱毛機を中心に複数の美容機器を製造販売しています。
会社概要としては、設立から20年以上の実績があり、ライエンス2の前モデル「LIGHENCE(ライエンス)」から続く脱毛機ブランドを展開しています。エステ機器卸の販売チャネルも複数あり、流通網としては安定しています。
ただし、私が公式ホームページを拝見した限り、「会社の歴史」「製品開発の理念」「導入サロンの規模感」といった情報の見せ方には改善の余地があると感じました。コスパ訴求が前面に出すぎていて、メーカーとしての誠実さや専門性が伝わりにくい印象です。長く愛されるメーカーになるためには、自社のストーリーをもっと丁寧に発信していただくとよいのではないかと、業界の人間として感じています。
8. 私の総評
最後に、4つの観点でライエンス2を評価していきます。
| 評価項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 値段 | ○ | 136万円は業界最安値クラスで新規開業者に魅力 |
| 脱毛効果 | △ | SHR方式メインで1ショットの熱量が弱い |
| 冷却機能 | △ | マイナス10℃以下は冷えすぎ・凍傷リスクあり |
| 信頼性 | △ | コスパ訴求が前面で、メーカーの誠実さが伝わりにくい |
ライエンス2は、初期投資を抑えて開業したい個人サロンには魅力のある機種です。価格・冷却性能・軽量設計・メンテナンス性などは確かに評価できるポイントがあります。
ただし、私が現場でコンサルティングをしてきた立場からお伝えすると、新規開業者の方が「最初の1台」として選ぶには、いくつか注意したいポイントがあります。
1つ目は脱毛効果。SHR方式の1秒10連射は、後半のショットになるほど熱量が下がります。脱毛効果はメラニンに熱を届けることで生まれるので、効果面では物足りなさを感じる場面が出てくる可能性が高いです。
2つ目は公式の表現。「全身脱毛15分」「毛周期関係なし」「金髪・産毛・日焼けOK」など、現場の常識から外れた表現が散見されます。これらをそのままお客様に伝えてしまうと、後でクレームにつながるリスクがあります。
3つ目はホームページの作り。価格・コスパ訴求が前面に出すぎていて、メーカーとしての信頼感を伝えきれていない印象です。お客様は「価格」よりも「効果」と「安心感」で選びます。
もちろん、開業資金を最小限に抑えたい、まずは小さく始めて経験を積みたいという方には、選択肢として検討する価値はあります。
最終的な判断はオーナー様ご自身の経営方針次第ですので、必ず複数機種を比較し、できれば実機デモも体験した上で決めてください。
脱毛機選びでお悩みの方は、私のYouTubeチャンネル「脱毛ゼミナール」で他にも様々な機種のレビュー動画を公開しています。あわせてチェックしてみてください。
この記事は脱毛ゼミナールの視点で作成したものです。最新の仕様・価格については、必ずメーカー公式サイトでご確認ください。
