2026.07.24

脱毛サロン開業でやるべき5つのこと|失敗しない準備の進め方

脱毛サロン開業でやるべき5つのこと|失敗しない準備の進め方

私のもとに寄せられる脱毛サロンの開業相談で、一番多い質問は「結局、まず何から始めればいいですか?」というものです。

ネットや書籍で情報は得られるものの、情報が散らばっていて全体像がつかみにくいのが、開業準備でつまずく方の共通点だと感じています。

私自身、1店舗の個人サロンから多店舗展開まで、さまざまな脱毛サロンの開業を支援してきました。その中で、長く続いているサロン様には共通する「事前に整えていた準備」があると実感しています。

今回はその経験から、脱毛サロン開業前にやるべき5つのことを、優先順位の高い順にお伝えします。

この記事の内容はYouTubeでも詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。

1.ターゲットとコンセプトを明確にする

1.ターゲットとコンセプトを明確にする

まず最初にやるべきは、「誰のためのサロンを作るか」を決めることです。ここが曖昧なまま物件や機器を決めてしまうと、後々すべてがちぐはぐになります。

ターゲット設定で考えるべき3つの軸

私がいつもお伝えしているのは、次の3つの軸でターゲットを絞ることです。

  • 年齢層(20代女性/30〜40代女性など)
  • 価格帯(リーズナブル/スタンダード/プレミアム)
  • 通われる目的(ムダ毛ケア/美肌ケア/ブライダル)

「とにかく女性全般を狙いたい」というご相談もよくいただきますが、ターゲットが広すぎるとメッセージが弱くなり、集客がぶれてしまいます。

コンセプトを言語化する

「20代〜30代女性向け、駅近の通いやすい完全個室サロン」のように、具体的に言語化できる状態を目指しましょう。

コンセプトが明確だと、物件選び・機器選び・料金プラン・集客の判断すべてに一貫性が出ます。逆にここが弱いと、後の判断で都度迷うことになります。

競合との差別化ポイントを設計する

出店予定エリアに、すでに脱毛サロンが何店舗あるかを必ず確認します。その上で、自店ならではの差別化軸(メンズも対応/キッズ脱毛もできる/VIO特化/フェイシャル併用)を決めておくと、後の集客で迷いません。

私のもとに来られる相談の中で、差別化の言語化ができている方ほど、開業後の立ち上がりが早い傾向があります。

2.物件・立地を慎重に選ぶ

コンセプトが決まったら、次は物件選びです。物件は契約してしまうと簡単には変えられないので、開業準備の中でも特に慎重に進めていただきたいステップです。

立地パターンごとの特徴

立地メリットデメリット
駅近商業ビル通行量が多く集客しやすい家賃が高い
住宅街・郊外家賃が抑えられる集客動線の設計が必要
自宅サロン初期費用を大幅に抑えられる生活感が出ないように工夫が必要

どれが正解というものではなく、コンセプトとターゲットによって最適解は変わります。

1人サロンに必要な広さの目安

1人または少人数で運営する脱毛サロンであれば、15〜20㎡程度の広さで施術室・受付・パウダーコーナーを確保できます。広ければよいというものではなく、動線がスムーズかどうかが大事です。

物件の設備を必ずチェックする

物件契約前に、アンペア数・コンセントの配置・水場の有無を必ず確認しましょう。

「契約後に機器が設置できないとわかった」というケースを、私は何度か見てきました。

3.業務用脱毛機を選定する

私の経験から言うと、開業の成否を分ける最大の要因が脱毛機選びです。ここを軽視すると、その後の集客・リピート・経営すべてで苦戦することになります。

機器選びで見るべき5つのポイント

機器選びで見るべき5つのポイント
  • 出力/パワー(J/cm²)
  • 連射スピード(施術時間に直結)
  • 対応範囲(メンズ・キッズ・フェイシャル対応)
  • ランニングコスト(ランプ交換費用)
  • アフターサポート体制

スペックだけで判断するのではなく、最後の「アフターサポート」まで含めて総合的に見ることをおすすめしています。

主流のIPL方式とは

業務用脱毛機の中でも、現在主流なのがIPL方式(インテンス・パルス・ライト)です。熱で毛根へアプローチする方式で、幅広い肌色・毛質に対応しやすいのが特徴です。痛みを感じにくい設計の機器も多く、お客様の負担を抑えやすい点もメリットです。

「安い脱毛機」を選ぶときの落とし穴

価格だけで機器を選んでしまい、後で後悔されているサロン様を私は何度も見てきました。出力不足で施術満足度が低い、ランプ交換費用が想定より高い、故障時の対応が遅い……といった問題が起こりがちです。

「初期費用が安いから」というだけで判断するのではなく、長く使い続けた場合のトータルコストと施術品質で判断することが大切です。

アフターサポートの重要性

機器は「導入して終わり」ではなく、毎日使い続ける道具です。メーカー選びでは、故障時の代替機の有無や修理対応の早さも確認しましょう。

特に1人サロン・小規模サロンでは、機器が止まる=売上が止まることに直結します。サポートが手厚いメーカーを選ぶことが、安定経営の土台になります。

4.開業資金と料金プランを設計する

機器が決まると、ようやく事業全体の資金計画が立てられます。ここで「初期費用」しか見ていないと、後で資金繰りに苦しむことになります。

開業資金の内訳

項目目安
物件取得費(保証金・敷金等)30〜100万円
内装工事費50〜200万円
業務用脱毛機100〜500万円
備品・消耗品20〜50万円
広告・販促費20〜50万円
運転資金(6ヶ月分)100〜300万円

立地・規模・機器グレードによって振れ幅は大きいですが、目安として参考にしてください。

運転資金は必ず6ヶ月分用意する

開業直後はどんなサロンも集客に時間がかかります。少なくとも6ヶ月、できれば12ヶ月分の運転資金を用意しておくと、焦らず腰を据えた経営判断ができます。

「思ったほど集客できず、半年で運転資金が尽きた」というご相談を、私は何度も受けてきました。事業計画の段階で必ず織り込んでおきましょう。

5.集客の仕組みを開業前から作る

「開業してから集客」では遅すぎます。私のもとへのご相談で「オープン日から半年経っても新規がなかなか来ない」という方の多くは、集客を後回しにされていたケースです。

開業3ヶ月前から始めたい集客準備

  • Googleビジネスプロフィール(MEO)の登録・整備
  • Instagram・TikTokなどSNSの発信開始
  • ホットペッパービューティーの掲載準備
  • モニター募集の告知

3ヶ月前から動き始めると、オープン日に最初のお客様が入っている状態を作れます。

強い集客導線はSNS×口コミ

集客の柱になるのは、地域に根ざしたSNS発信と、来店された方からの口コミ(Googleレビュー)です。

広告だけに頼ると費用が膨らみ続けるので、無料・低コストで回せる仕組みを開業前に整えておきましょう。

私が見てきたサロン様でも、SNSと口コミを早い段階から仕込まれていたところほど、安定した集客につながっています。

モニター制度で口コミを集める

開業前後にモニター価格でお客様に来ていただき、施術後にGoogleレビューや写真提供をお願いする方法は、私もおすすめしています。

最初の口コミがあるかないかで、その後の新規集客の効率が大きく変わります。0件と10件では、検索された時の信頼感がまったく違うからです。

6.脱毛サロン開業のよくある質問

脱毛サロン開業に資格は必要ですか?

エステ脱毛は美容機器の扱いとなるため、医師免許や国家資格は必要ありません。ただし、施術には専門的な知識と練習が必要なので、開業前にメーカーや専門スクールで研修を受けることを強くおすすめしています。

自宅サロンでも開業できますか?

可能です。ただし、近隣への配慮(看板の出し方など)や信頼性の打ち出し方には工夫が必要です。プライバシーの確保も欠かせません。集客の難易度は店舗型より上がる一方、初期費用は大きく抑えられるメリットがあります。

フランチャイズと個人開業、どちらがいいですか?

どちらにも一長一短があり、目指す方向性によります。フランチャイズは集客・運営のノウハウが提供される一方、ロイヤリティが発生します。個人開業は自由度が高い反面、すべて自分で整える必要があります。私の経験では、開業前後に研修・サポートを受けられる体制を整えられるかが分かれ目になっています。

7.私の総評:準備の質が開業の成否を分ける

ここまでお伝えした5つのことは、どれも当たり前に見えるかもしれません。しかし、私が現場で見てきた経験は違います。長く続いているサロン様ほど、この5つのポイントを開業前に丁寧に整えていらっしゃいます。

逆に、開業後に苦戦されている方の多くは、「機器を価格だけで決めた」「物件を急いで契約した」「集客を開業後に始めた」というケースです。

特に強調したいのが、③の機器選びです。脱毛サロンにとって機器は売上を生む土台ですから、ここの選択を間違えると、他の準備をどれだけ頑張っても回収しきれません。ハイパワーで施術時間が短く、アフターサポートが充実した業務用脱毛機を選びましょう。これは、長くサロンを続けていく上での最重要ポイントだと私は考えています。

私のYouTubeチャンネル「脱毛ゼミナール」でも、開業準備の各ステップを動画で詳しく解説していますので、合わせてご覧いただければと思います。

この記事は脱毛ゼミナール独自の視点で作成したものです。最新の情報については、各メーカー公式サイトでご確認ください。