この記事でわかること
- 脱毛サロンの集客がうまくいかない、3つの原因
- いちばん多い失敗は「広告費のかけすぎ」だということ
- 資金レベル別に、何から手をつけるべきかの順番
- 口コミを「特典と引き換え」に集めてはいけない理由(法改正で状況が変わりました)
- お客様がお客様を連れてきてくれる、紹介の仕組みの作り方
脱毛サロンを開業したけれど、これからどうやってお客様を集めればいいのか分からない。
売上がなかなか伸びなくて苦しい。
そんなお悩みを、本当によくいただきます。
もしあなたが今その状態なら、集客方法があなたのサロンに合っていない可能性が高いです。資金に余裕がないのに立派なホームページを作り込んでお金が出ていってしまったり、大手サロンのやり方をそのまま真似してしまったり。よくあることなんです。
先に結論をお伝えします。集客がうまくいかない原因で意外に多いのが、「広告費のかけすぎ」です。広告費は、かければかけるほどいいものではありません。
脱毛業界に12年、延べ10万人以上のお客様のお悩みに向き合い、自社ブランドを1店舗から全国120店舗まで事業拡大させ、現在は開業コンサルタントとして多くのサロンを見てきました。その経験から、今のあなたが何から手をつけるべきかを、順番にお話しします。
この記事の内容はYouTubeでも詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。
目次
脱毛サロンの集客がうまくいかない3つの原因

結論:原因は「サロンの中身がちぐはぐ」「ターゲットが決まっていない」「広告費のかけすぎ」の3つに集約されます。
まず、なぜ集客がうまくいっていないのか。原因を整理するところから始めましょう。ここを飛ばして広告を打っても、お金が溶けるだけです。
原因① サロンの中身がちぐはぐになっている
サロンの金額帯とコンセプトが合っていない。あるいは、内装とサロンの質がマッチしていない。こういうサロンには、お客様は違和感を覚えます。高級路線をうたっているのに内装が安っぽい、逆に価格は手頃なのに敷居が高く見える。お客様は、その違和感をとても敏感に感じ取ります。
原因② ターゲットを絞っていない
「誰にでも来てほしい」と思うほど、訴求はぼやけます。誰に向けたサロンなのかが決まっていないと、広告の言葉も決まりません。
原因③ 広告費のかけすぎ
そして、意外に多いのがこれです。次の見出しで詳しくお話しします。
なお、開業して1年目は、そもそも集客が読めない時期でもあります。「自分だけがうまくいっていないのでは」と焦ってしまう前に、脱毛サロン開業1年目の現実をまとめた記事も読んでみてください。少し肩の力が抜けるはずです。
いちばん多い失敗は「広告費のかけすぎ」

結論:広告費は、かければかけるほど効果が出るものではありません。効果測定をしない出稿は、ただお金が溶けていくだけです。
「広告費は、かければかけるほど効果が出る」そう思っていませんか。
それは大間違いです。 意外でしょうか。でも、本当なんです。
リスティング広告は「言葉をお金で買う」仕組み
検索したときに、検索結果の上のほうに出てくる広告がありますよね。それをリスティング広告といい、キーワードをお金で買って表示させているんです。
しかし、「脱毛」「美容」といったジャンルは、競合がとても多い。だから単価が高くなります。 大手も同じ言葉を買いに来るわけですから、当然です。資金力で殴り合っても、個人サロンが勝てる勝負ではありません。
逆のパターンもあります。ほとんど検索されていないキーワードに、お金を払い続けてしまっているというケース。これは本当にもったいない。誰も検索していない言葉の枠を、毎月買っているようなものです。
「出稿して放置」がいちばん危ない
広告は、お金を払って依頼したら、あとは放置していいというものでは絶対にありません。
大事なのは効果測定です。どの言葉から、どれくらいの問い合わせが来たのか。1件の予約を取るのに、いくらかかったのか。PDCA※をしっかり回して、最低限のコストで最適な集客ができるように工夫していきましょう。
広告そのものの費用相場や媒体ごとの特徴、守るべき法律については脱毛サロン広告の完全ガイドで詳しく解説しています。「いくら払うべきか」を知りたい方は、そちらを先に読んでください。この記事では「そもそも何から手をつけるか」の話を続けます。
※PDCA:Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善) の4ステップ
集客手段は「オンライン」と「オフライン」で整理する
結論:集客手段は「オンライン(お金をかける)」「オンライン(お金をかけない)」「オフライン」の3分類で考えれば迷いません。
集客の方法は無数にあるように見えますが、整理するとシンプルです。オンラインか、オフラインか。オンラインは、お金をかけるものと、かけないもの。 この3つに分けて考えれば、迷いません。
| 分類 | おもな手段 | 向いているサロン |
|---|---|---|
| オンライン (お金をかける) | ホームページ+SEO対策/ホットペッパーの上位プラン/Instagram広告・YouTube広告 | 資金に余裕があり、早く結果がほしいサロン |
| オンライン (お金をかけない) | Instagramの更新//Googleビジネスプロフィール | 資金が少なく、時間と手間はかけられるサロン |
| オフライン | 街頭ビジョン/ショップカード/フリーペーパー/紹介制度 | 地方のサロン/個人サロン/既存のお客様がいるサロン |
お金をかけるオンライン集客
結論:資金があるなら「ホームページ+SEO」「ホットペッパー上位プラン」「SNS広告」。ただし、どれも効果測定とセットでなければ意味がありません。
資金に余裕がある方は、こちらから検討していきます。
ホームページ+SEO対策 ホームページを作り、検索したときに上位に表示されるようにして、そこから問い合わせが生まれる道筋を作ります。SEO対策を専門にしている業者さんもいますので、お金を払って外注し、早く集客につなげるという手もあります。
ホットペッパーの上位プラン プランを上位のものに変更すると、ホットペッパー内で上位表示されやすくなります。載せられる写真の枚数が増えたり、特集ページに掲載してもらえたりといった特典もあるため、サロンの露出が増えます。金額に応じた集客が見込める、分かりやすい世界です。
Instagram広告・YouTube広告 もっとお金をかけて、たくさん集客したい場合の選択肢です。費用はかかりますが、かけた分だけの露出は得られます。
ただし、繰り返しになりますが、どれも「広告を出して終わり」にしないでください。 効果測定とセットで初めて意味を持ちます。
お金をかけないオンライン集客
結論:資金が少ないサロンの主戦場はここです。Instagram・Googleビジネスプロフィールを、お金の代わりに時間と手間で積み上げます。
資金が少ないサロンは、こちらが主戦場になります。お金の代わりに、時間と手間をかける世界です。
Instagram
今の主流です。更新頻度を上げることで、検索されたときに関連する写真や動画が表示されやすい状態を作れます。ストーリーズやフィード投稿は、1日1回を目安に更新しましょう。正直、大変です。でも根気強く続けることで、フォロワーさんは着実に増えていきます。
Googleビジネスプロフィール Googleが提供しているサービスで、検索したときに星の数や口コミが表示され、地図の上にお店が出てくるツールです。旅行先でお店を選ぶとき、皆さんも見ますよね。
お客様は、脱毛サロンを選ぶときも必ずGoogleマップを見ています。
だからこそ、検索したときに「このサロン、流行っていてお客様も満足しているんだな」と思っていただくことが大事なんです。
そのために何が必要か。日々の接客、脱毛の技術、そしてスタッフのおもてなし。 口コミは、それらがお客様から評価された結果として生まれます。
つまり口コミは、日々の接客を一生懸命がんばった皆さんに対する「通知表」なんです。 小手先で増やすものではありません。目の前のお客様に一生懸命向き合っていれば、5つ星のコメントは自然といただけるようになります。
【注意】口コミを「特典と引き換え」に集めてはいけません

結論:特典や割引と引き換えに口コミを書いてもらう行為は、Googleのポリシー違反であり、景品表示法(ステマ規制)にも抵触します。昔のノウハウは、もう使えません。
ここは、このページでいちばん大事な話かもしれません。よく聞いてください。
実は私も、以前コンサルティングに入っていたサロンで、口コミを増やすことが急務だった時期がありました。そのときにやっていたのが、「口コミを書いてくださったら、手の指やお顔の1パーツなど、短時間でできる部位を無料でプレゼント」という施策です。当時は、これで口コミが集まりました。
でも、いまは絶対にやらないでください。
特典や割引と引き換えに口コミを書いてもらう行為は、現在は認められていません。
理由は2つあります。
理由① Googleのポリシー違反にあたります Googleは、特典や割引と引き換えに投稿された口コミ(インセンティブによる口コミ)を明確に禁止しています。違反すると、集めた口コミが削除されるだけでなく、ビジネスプロフィール自体に制限がかかることもあります。せっかく積み上げたものが、一瞬で消えるということです。
理由② 景品表示法(ステマ規制)に違反する可能性があります 2023年10月から、いわゆるステルスマーケティング規制が始まりました。お店が対価を渡して口コミを書いてもらった場合、それは「お店の広告」とみなされます。 広告であることを表示しなければ、法律違反になり得るということです。実際に、口コミを集めるために特典を提供していた事業者が、行政から措置命令を受けた例もあります。
つまり、私が昔やっていた「プレゼント作戦」は、いまの時代にはもう通用しないんです。ルールが変わりました。ここを知らずに、昔のノウハウ本や古い動画を真似してしまうサロンさんが本当に多いので、強くお伝えしておきます。
では、どうすればいいのか
安全で、しかも効果のある方法はあります。
- その場で書いていただく導線をつくる。 お客様は、帰宅すると忘れてしまいます。施術後にサロン内で、QRコードなどを使ってその場で書いていただける仕組みを整えましょう。対価は渡さない。ただ「よろしければ感想を聞かせてください」とお声がけするだけです。これは何の問題もありません。
- いただいた口コミには、必ず丁寧に返信する。 見ている人は見ています。
- そして何より、通知表を上げること。 つまり、日々の接客と技術です。結局はここに戻ってきます。
※法令やプラットフォームの規約は改定されることがあります。実施前に、必ず最新の内容をご確認ください。
オフラインの集客は、地方と個人サロンで効きます
結論:街頭ビジョン・ショップカード・近隣との関係づくりは、地方サロンと個人サロンでは今も確実に効きます。
ここからはオフラインの話です。主に地方でサロンを展開している方や、個人サロンさん向けの施策になります。
街頭ビジョン
意外に思われるかもしれませんが、地方ではこの施策が効きます。 私が以前、大分のサロンや広島のサロンの開業に関わったとき、街頭ビジョンに出稿しました。すると、地方の若い方が本当によく見ているんです。 「ビジョンを見ました」とお問い合わせをくださった方も、実際にいらっしゃいました。
ショップカード
作って配るだけでなく、近所の会社や飲食店に置かせてもらうのがポイントです。人の流れがあるところに、あなたのサロンの名前を置いておく。地道ですが、効果は期待できます。
同じビルのテナントさんと仲良くする
みなさん見落としがちですが、テナントが入っているビルなら、同じビル内の方々と良い関係を作っておいてください。 仲良くなることで、そのビルで働いている方が「実は脱毛で悩んでいて」とお店に来てくださることがあるんです。いちばん近くにいるお客様候補を、見逃さないでください。
いちばん強いのは「紹介が生まれる仕組み」

結論:お客様は紹介したくないのではなく、やり方が分からないだけです。特典と手順を見える化するだけで、紹介は動き出します。
そして、私がオフラインでいちばん強いと思っているのが紹介制度です。
以前コンサルティングに入った会社さんで、こんなことがありました。
そのサロンには、会員様が何百人、何千人といらっしゃいました。これほど大きな武器を持っているのに、「会員様から紹介が生まれる仕組み」が、まったく無かったんです。
そこで考えて実行したのが、これです。
全店舗にポスターを掲示しました。
ただ「ご紹介ください」と書いたのではありません。「お友達を紹介するとどれくらいの特典がもらえるのか」「どうやって紹介すればいいのか」その手順まで書いて、目に見える形にしたんです。
結果、どうなったと思いますか。
紹介したくても、やり方が分からなかった会員様が、いっせいに動いてくれました。数百件という規模の紹介が生まれたんです。
ここに、大事な学びがあります。お客様は、あなたのサロンを紹介したくないわけじゃない。「どうすればいいか分からない」だけなんです。 割引や特典を設計し、手順を見える化する。それだけで、お客様がお客様を連れてきてくださる仕組みができます。
オンラインの集客と違って、オフラインの集客は人が人を呼んでくれる。とても温かい、心のつながりがあります。
皆さんが目の前のお客様に注いだ思いやりやホスピタリティは、そのまま返ってきます。評判のいいサロンほど、人を介した紹介が本当に多いんです。
資金別・私ならこの順番でやります
結論:手をつける順番は、資金とお客様の有無で決まります。すでにお客様がいるなら、広告より先に紹介の仕組みです。
ここまでの話を、順番に落とし込みます。
| あなたの状況 | 私ならこの順番で手をつけます |
|---|---|
| 資金に余裕がある | ホームページを作ってSEO対策 → Instagram広告・YouTube広告を運用 → 効果測定して絞り込む |
| 資金が少なめ | Instagramを1日1回更新 → ホットペッパーのブログ更新 → Googleビジネスプロフィールを整える(口コミは正しい方法で) |
| 地方・個人サロン | ショップカードを近所に置く → 同じビル・近隣と関係を作る → 街頭ビジョンも検討 |
| すでにお客様がいる | 最優先で紹介の仕組みを作る。ポスターで手順と特典を見える化する |
※効果の出方はサロンの立地・価格帯・ターゲットによって変わります。あくまで目安としてご覧ください。
これから開業される方は、集客の前に整えるべきことがまだあります。脱毛サロン開業ガイドで全体の流れを確認しておいてください。
よくある質問(FAQ)
Q1. 広告費は、売上のどれくらいが目安ですか?
A. 一律の正解はありません。大事なのは金額そのものより、1件の予約を取るのにいくらかかっているかを把握できているかどうかです。それが分からないまま出稿を続けているなら、金額の多い少ないを議論する前に、まず効果測定を始めてください。
Q2. Instagramは、毎日投稿しないとダメですか?
A. 1日1回が目安ですが、最初から無理をして、投稿が止まってしまっては意味がありません。週3回でも、止めずに続けるほうが結果につながります。無理のないペースで、根気強く。
Q3. 口コミは、お客様にお願いしてもいいのですか?
A. お願いすること自体は問題ありません。「よろしければ感想を聞かせてください」とお声がけし、その場で書いていただく導線を作るのはむしろ推奨されます。ただし、特典や割引と引き換えにするのはNGです(詳しくは本文をご覧ください)。
Q4. ホットペッパーは、上位プランにすべきですか?
A. 資金に余裕があるなら効果は見込めます。ただ、プランを上げる前に、掲載している写真やブログの中身を見直すほうが先だと私は思います。中身が弱いまま露出だけ増やしても、費用対効果は上がりません。
Q5. 開業直後は、何から手をつければいいですか?
A. まずはGoogleビジネスプロフィールを整えて、Instagramの更新を始めてください。お金をかけずにできることを、先にやりきる。 広告はそのあとで十分です。
まとめ|目の前のお客様を、一生懸命に
脱毛サロンの集客でいちばん多い失敗は、広告費のかけすぎです。かければかかるほどいい、ということはありません。
資金に余裕があるならホームページとSNS広告。資金が少なめなら、InstagramとGoogleビジネスプロフィールを、お金をかけずに。地方や個人サロンなら、紙媒体と紹介制度。今回お話しした方法の中で、あなたのサロンに合うものがあれば、ぜひ試してみてください。
そして、口コミを特典と引き換えに集めるのは、もうやめてください。遠回りに見えても、目の前のお客様に一生懸命向き合うこと。それがいちばん確実な集客です。
皆さんが注いだ思いやりは、必ず返ってきます。地元で評判のサロンになれるように、誠心誠意、丁寧な接客を心がけていきましょう。
この記事の内容はYouTubeでも詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。

この記事は脱毛ゼミナールの視点で作成したものです。最新の仕様・価格については、必ずメーカー公式サイトでご確認ください。