2026.06.17

業務用脱毛機『BYMACH PRO(バイマッハプロ)』を徹底解説

レナード株式会社が開発・販売する業務用脱毛機『BYMACH PRO(バイマッハプロ)』。

「世界初の機能10個搭載」「イオン導入同時照射」「全身脱毛15分」など、派手なキャッチコピーが並ぶ最新機種です。新規開業を控えたサロンオーナーの方から、「バイマッハプロってどうですか?」というご相談を私のもとにもよくいただきます。

この記事では、脱毛サロンコンサルタントとして10年、多数のサロンを支援してきた私が、バイマッハプロの公式情報を1つずつ検証しながら、メリット・デメリット・本当に新規開業者におすすめできるのかをお伝えしていきます。

この記事の内容はYouTubeでも詳しく語っています。動画と合わせてご覧ください。

1. バイマッハプロはどんなサロンにおすすめか

バイマッハプロは、以下のようなサロンに向いている脱毛機だと私は考えます。

  • 潤沢な開業資金があり、初期投資に余裕がある
  • 脱毛だけでなく、イオン導入やフェイシャルなど複合メニューを展開したい
  • 「最新機種を導入している」というブランディングを重視したい
  • ランニングコストよりも機能の豊富さを優先したい

逆に、初期投資を抑えたい新規開業者や、シンプルに脱毛効果と回転率を最大化したい方には、私はあまりおすすめしません。

2. バイマッハプロの基本スペック

まずは公式情報をもとに、バイマッハプロの基本スペックをまとめます。

項目詳細
本体価格398万円〜432万円(販売条件により変動)
脱毛方式SHR / IPL
ハンドピース2本(同時冷却対応)
特徴的な機能イオン導入同時照射・ヒト幹細胞導入・ブラックピーリング
モード数7モード(レディース・メンズ・キッズ・フェイシャル・バストケア等)
IoT機能搭載(遠隔管理・データ分析)
保証期間5年
販売元レナード株式会社

3. バイマッハプロの主な機能と私の見解

ここからは、バイマッハプロの目玉機能について、私が現場でコンサルティングをしてきた経験から1つずつ検証していきます。

3-1. イオン導入同時照射の実態

バイマッハプロの最大の売りが、脱毛とイオン導入を同時にできる「イオン導入同時照射」です。

イオン導入の原理は、マイナスの電荷を帯びた美容液を肌に塗り、その上からマイナスの電気を当てることでマイナス同士の反発を利用し、有効成分を肌の深部に浸透させる技術です。代表的な成分はビタミンC誘導体やアミノ酸で、美肌・美白・引き締め・鎮静などの効果が期待できます。

ただし、イオン導入は、塗る化粧品自体がイオン化されていないと効果が出ません。普通のジェルや一般的な美容液を塗ってマイナスの電気を当てたところで、肌には浸透していかないのです。

つまりバイマッハプロで脱毛する場合、専用のジェルを継続的に購入し続ける必要が出てきます。

脱毛に使う一般的なジェルは、業務用のサイトで2L入り1,500〜2,000円程度で安く買えます。一方で脱毛機メーカーが販売している専用ジェルを使い続けると、ランニングコストが跳ね上がります。

関連商品を継続購入しないと本来の機能を発揮できない仕組みは、長期的に見るとサロン経営の負担になります。「儲かり続ける仕組み」がメーカー側に作られているとも言えます。

3-2. 2本ハンドピース同時冷却の落とし穴

バイマッハプロには2本のハンドピースが付いており、両方を同時に冷却できる機能があります。

一見メリットに思えますが、私はこれを「弱点を補うための機能」と捉えています。

施術で同時に2本使うことはほぼありません。基本は1本で施術し、もう1本は冷却中という運用です。つまり「もう1本も冷やしておかないと安心して使えない」のは、1本のハンドピースだけでは冷却が追いつかない証拠なのです。

例えるなら、1人のスタッフに仕事を任せたいけれど、その人がちょっと頼りないからもう1人を必ず一緒に出勤させて待機させているような状態です。

さらに気をつけたいのが故障リスクです。常時2本を冷却し続ければ、それだけ機械への負担が増え、消耗も故障率も上がります。

3-3. 「世界初の機能10個」は本当にメリットか

バイマッハプロの公式サイトでは「世界初の機能を10個搭載」と強くアピールされています。確かに技術的にはすごい数字です。

しかし私が10年間脱毛業界に身を置いてきた立場からお伝えすると、最新の機械だから良いというわけではありません。むしろ最新機種ほど、本来脱毛に必要のない余計な機能がプラスアルファされているケースが多いのです。

なぜそうなるかというと、競合メーカーが次々と新機能を出してくる中で、メーカー側も差別化のために機能を追加し続けないと売れなくなるからです。

脱毛サロンとして勝負するのであれば、脱毛に特化したシンプルな機械の方が故障も少なく、結果的にコストも抑えられ、お客様への施術品質も安定します。

4. バイマッハプロの価格と相場感

4-1. 公式サイトに価格が表示されていない理由

バイマッハプロの公式ホームページを見ると、商品の値段が記載されていません。

商品の価格が手の届く範囲なら、会社としても明示した方が購買につながりますし、お客様にとっても親切です。それでも価格を載せないということは、ぱっと見て購入をためらわせる金額だから載せていないと考えるのが自然です。

4-2. 私のクライアント事例|432万円で購入

過去に私がコンサルティングを担当したオーナー様で、バイマッハプロを実際に購入された方がいらっしゃいました。

購入金額をお伺いしたところ、なんと432万円でした。車1台買えるくらいの金額です。

公式に出ている情報では398万円という記載もありますが、販売条件やオプションによって400万円台前半まで上がることは珍しくないようです。新規開業を控えた方にとっては、初期投資としてかなり重い金額になります。

4-3. 脱毛機の業界相場との比較

業務用脱毛機の業界相場は、おおむね300万円〜500万円とされています。バイマッハプロはその中でも上位に位置する高額機種です。

機種価格帯コメント
バイマッハプロ398〜432万円業界相場の上位ゾーン
業界平均300〜400万円標準的な業務用脱毛機
普及価格帯150〜250万円シンプル機能・新規開業向け

仮に同じ400万円の予算があるなら、200万円前後の機種を2台導入し同時施術で運営した方が回転率が上がり、利益を残しやすい状態を早く作れる可能性があります。

5. バイマッハプロのメリット・デメリット

5-1. メリット

私の視点で見たバイマッハプロのメリットは以下のとおりです。

① 複合機能による差別化

脱毛だけでなくイオン導入・ヒト幹細胞導入・ブラックピーリングなど複数のメニューを展開できます。フェイシャル系メニューも併設したいサロンには魅力的です。

② IoT機能と特許技術

遠隔管理やデータ分析が可能で、特許も5件取得しています。技術的な裏付けは確かにあります。

③ 5年保証の安心感

業界では2年保証のメーカーも多い中、5年保証は手厚いサポート姿勢の表れです。

④ ブランディング訴求が可能

「最新・高機能・複合型」というブランディングで集客したいサロンには合います。

5-2. デメリット

一方で、私が新規開業者の方におすすめしない理由が以下の点です。

① 本体価格が400万円超と高額

業界相場の上位に位置する価格で、新規開業者の初期投資としては重い負担になります。

② 専用ジェルが必要でランニングコストがかさむ

イオン導入機能を活かすには専用ジェルの継続購入が必須となり、汎用ジェルと比べてランニングコストが上がります。

③ 公式サイトに価格表示がない

価格情報の透明性に欠ける点は、購入判断をする上で不安要素となります。

④ 機能過多で本質が見えにくい

脱毛サロンに本当に必要な機能だけを考えると、過剰スペックです。

⑤ サポート拠点の規模が不明確

「全国にメンテナンス拠点」と記載がありますが、修理対応スタッフの人数や対応スピードの記載がなく、故障時の不安が残ります。

⑥ 重量・サイズが大きい

ヘッドが大きく、テナント移動や複数店舗展開時の配送コストが高くなる傾向があります。

6. バイマッハプロのランニングコスト

バイマッハプロのランニングコスト

6-1. 専用ジェルのコスト

イオン導入機能を活かす場合、専用ジェルが必須です。汎用の脱毛ジェル(2L 1,500〜2,000円)に対して、メーカー専用品は数倍の価格になることが一般的です。

1日の施術件数が増えれば増えるほど、このランニングコストの差は経営を圧迫します。購入前に必ず月間ジェル消費量とコストをシミュレーションしてください。

6-2. 故障リスクとサポート対応

公式サイトには「全国にメンテナンス拠点があり、サポート部隊が駆けつけてくれる」と記載されています。5年保証もついており、サポート姿勢は手厚いと言えます。

ただし注意したいのは、修理スタッフの人数が明示されていない点です。仮に数人で全国を担当している場合、修理予定が埋まっていて対応が後回しになる可能性も考えられます。

脱毛サロンにとって機械の故障は売上が止まることを意味します。修理対応のスピードと代替機の手配は、機械選びで絶対に確認すべきポイントです。

7. 販売元・レナード株式会社について

バイマッハプロを販売するレナード株式会社は、東京都に本社を置く美容機器メーカーです。代表取締役は三原孔明氏。業務用脱毛機の製造販売だけでなく、化粧品製造販売や経営コンサルティング、エステティックスクール運営など多角的に事業を展開しています。

主な事業内容:

  • 業務用脱毛機「BYMACH」シリーズの開発・製造・販売
  • 化粧品の製造販売
  • サロン経営コンサルティング
  • エステティックスクールの運営

会社としては東京都心に本社を構え、複数の事業を展開している点では一定の規模感があります。一方で、長年同じ製品を販売し続けている脱毛機メーカーと比較すると、機種の世代交代が早い点には注意が必要です。新機種に切り替わった際の旧機種のサポート継続については、購入前に必ず確認することをおすすめします。

8. 私の総評

バイマッハプロは、機能面では確かに業界最先端の脱毛機です。世界初の機能10個搭載、特許5件、IoT機能など、技術的な強みは間違いなくあります。

ただし、新規開業者の方が「最初の1台」として選ぶ機種としては、私は正直おすすめしません。理由は3つです。

1つ目は価格。本体400万円超の初期投資は、開業1年目の経営にとって大きな負担です。同じ予算なら、200万円前後の機種を2台導入して回転率を上げる方が、利益を残しやすい状態を早く作れます。

2つ目はランニングコスト。専用ジェルの継続購入が前提となる仕組みは、長期的に経営を圧迫します。

3つ目は機能過多。脱毛サロンとして勝負するなら、脱毛に特化したシンプルな機械の方が故障も少なく、コストも抑えられ、お客様への施術品質も安定します。

もちろん、潤沢な開業資金があり、複合メニューを展開してフェイシャル系の差別化も狙いたいオーナー様にとっては、選択肢として検討する価値はあります。

最終的な判断はオーナー様ご自身の経営方針次第ですので、必ず複数機種を比較した上で決めてください。

脱毛機選びでお悩みの方は、私のYouTubeチャンネル「脱毛ゼミナール」で他にも様々な機種のレビュー動画を公開しています。あわせてチェックしてみてください。

まとめ|脱毛サロン開業1年目を成功させるために

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この記事は脱毛ゼミナールの視点で作成したものです。最新の仕様・価格については、必ずメーカー公式サイトでご確認ください。